太陽系の惑星に移り住んで(外伝 第2回)から続く

(3)火星と
マローナ/フェイトン惑星(マルデックとも呼ばれている)での生活paraddax1

太陽系では破壊者と呼ばれる放浪惑星が猛威を振るい始めたころ宗派の争いも収拾のつかない状態になり、いつまでも終わることなく続いていったのでした。これらの情勢のなかで宗教争いが頂点に達したころ、これを危惧した中立的な指導者が仲介を始めたのです。いつまで争っていても放浪惑星の影響でやがて火星が住めなくなるかもしれないということは誰もがわかっていました。そのようなタイミングで話し合いが行われたのです。そのため仲介者の和解案が驚くほど平和的に大成功して、結局どうしてもこの火星に留まりたいものを残して、当時、環境の変動が激しく空気組成もあまり良くなかった地球と火星とよく似て火星より安定し、空気組成も良く住みやすく、すでに多くの人種が移り住んで生活していたマローナ/フェイトン惑星に分かれて移り住むことになったのでした。

当時の地球に移住する人々を導いた指導者は指導力がある二人の兄弟でした。マローナ/フェイトン惑星に移住する人々を導いたのは多くの人々から信頼を寄せられていた指導者とその妻でした。

二人の兄弟陣営の民衆がなぜ空気組成が悪く、生活に困難な地球にわざわざ向かったのか不思議に思うでしょう。実際は宗教対立から和解が進んでも大きく二つの陣営に分かれてしまったということなのです。

 

マローナ/フェイトン惑星には地球へ向かう移住者と比べてはるかに多い人々が従いました。それでも火星に留まることを望んで踏みとどまった者もおりました。その根拠は、今から約135万年前にアボリジニの祖先720万人が地球に移住する前に火星を調査したところ霊的に高度に発達した人種が数はわずかだが居住していたことを確認したと言っていることからして明らかです。なお当時の統治形態は中東の王権制度のようなものと思ってください。彼ら兄弟は混乱の中、多くの苦難にも屈することなく人々を先導していきました。そして地球に民族の新しい活路を見出したのでした。

 

当時の地球は火星より重力が強く空気組成も悪かったためこれらの人種はそのままでは苦痛を伴うことから移住者全員に大気に順応するための措置と骨格の安定を図るための治療が施されました。ここで大気に順応する措置と言いましたがやがてあなた方が私たちが管理する月の教育フィールドに案内された場合はそこで楽に呼吸できるよう1日かけて順応化が行われるでしょう。この技術はまだあなた方には発見されていない技術です。月の世界は空気のない真空の世界だとあなたは思っているのではないでしょうか。月には大気があり大気層は富士山より少し高くあります。山脈のてっぺんは確かに真空です。しかし低いところには時々うっすらと雪が積もるときもあるのですよ。月の表側はあなた方が望遠鏡で見たとおり何もない岩石と砂漠地帯のようなところですが裏側は別な世界です。しかし裏側の本当の姿と内部は今はあなた方に見せることは出来ません。

 

やがて「破壊者」と呼ばれるこの放浪惑星は科学者の予想通り火星の軌道に入り火星に接近し、火星を新たな軌道に引きずり込んだのです。そのため火星はマローナ/フェイトン惑星の軌道とほぼ同じ軌道に落ち込み、マローナ/フェイトン惑星も激しい力により現在の小惑星帯の軌道に引きずり落されたのでした。この天変地異は激しく、ほとんどの陸地と海が大変動し、しばらくは食料の確保も困難に陥りました。豊かだった自然は大きく破壊された結果、豊かで平和な暮らしを満喫していたマローナ/フェイトン惑星の住民は約5億人から50分の1に減少してしまったのでした。火星はこの異変や宇宙の様々な影響により寒冷化を起こすと酸素密度の低下がおこり、さらに大気中に水分を十分確保できなくなるなどして砂漠化が一層進み、居住環境が急速に悪化していきました。

(多くの人種がマローナ/フェイトン惑星に移住して長い年月が経ったのに人口が5億人までしか増えなかった理由については、いろいろあるとのことでしたが、その一つの理由は人間のとどめのない増殖を調整していたことです。この惑星の最適な人口をこの程度と見積もっていたことでした。地球についてはどうでしょう。最大100万人は生存可能だそうですが、適正人口はやはり5~10憶人だそうです。このことから、当時のマローナ/フェイトン惑星の自然環境は今の地球の自然環境と大差がなかったと考えられます。)

 

マローナ/フェイトン惑星はこの大災害の後、人々の復興の努力で徐々に回復して行きましたが気候の変動により環境が大きく変わってしまったので人口の増加も非常にゆっくりでした。それでも復興の努力が実り数万年時が過ぎて人口が約5000万人を超えていきました。そう、この人数までです。

 

その当時の科学技術はどのようなものだったのでしょうか。地球にもあるものを一つ紹介しましょう。それはピラミッドです。火星やマローナ/フェイトン惑星にシリウス領域から移住当初、持てる技術をフル動員し、巨大なエネルギーシステムを建造して惑星の環境を整え、生命振動を高め快適に生存が出来るように環境を変えていきました。
 ピラミッドそのものの構造体はその大小に関係なく時間を超えたものであり人間の複合組織にも関連しているのです。そう、いまエジプトにある初期のピラミッドと同じ様な構造ですがずっと巨大でした。ピラミッドの基本構造は石組と水晶の組み合わせで上部はエジプトのピラミッド構造それと同じようなものが地下にも逆向きで構築されていてその内部にはコントロール装置が設置されていたのです。そして人間の体の円環磁場のような「視認できない高振動の光」がピラミッド全体を球状に取り囲んでいました。現在地球上にたくさん設置され、残されているピラミッドはそのほとんどが機能が停止しています。地球との固有周波数の共鳴点などがづれてしまって機能出来ないからです。しかし、そのシステムを持ってしても火星はやがて居住にふさわしくない状態となっていきましたがそれでもマローナ
/フェイトン惑星ではこれが大いに活躍していきました。このシステムは複雑で、エネルギーの受信や自然界における波動の調節機能も備わっています。自然界における物理的機能から霊的機能まで多岐にわたるものでした。現在のあなた方の知識・知覚では到底理解できるものではありませんが日本人の祖先はこのような科学技術も持っていたのです。今のエジプトのピラミッドも地球の固有振動数などの共鳴点が少しずれており機能してはいませんが機能できる状態にはなっています。エジプトのピラミッドでも自動開閉式の入口は当然あります。あなた方が見つけられないだけです。

ここで勘違いしていけないことは、ピラミッド等を建造したのは彼等だけではないということです。ニビル星人の火星駐留による地球支援部隊(彼らはイギギと呼んでいた。なお地球における金採掘部隊アヌンナキと称していた。)等も建造して運用していたのです。


(4)
マローナ/フェイトン惑星の崩壊 ほていあおい

   破壊者による大災害後、マローナ/フェイトン惑星では復興が進み、安定した生活が期待できたのですが、支配階級の独断専行が進み民心が指導者から離れていくに従い民衆に抵抗運動が芽生えていきました。そのため指導者は政治に反対する民衆を抑圧していきました。さらに、他の星系から移り住んだ人々の中には民衆側に付く人々もいて次第に指導者と民衆の対立が拡大して行きました。また、他の太陽系からの移住者との意思疎通もうまくいかなくなっていきました。そしてその混乱が頂点に達したとき、核兵器が使われたのです。この惑星を統治していた指導者は対立者を一気に壊滅させるため大きな火山の溶岩帯(マグマ層)に特殊な核爆弾を使ったのです。この小型のものは地下に大きなドーム型の空間を作る際のダイナマイトみたいなもので比較的放射能は少ないわりに高熱・高圧を発生させるため一瞬で出来上がったドーム状の空洞の周囲にガラス質の補強を同時に行うことが出来るものですが、現在の核兵器と比べるとはるかに強力なものでした。この核爆弾を使って作ったドームは世界中の多くの地域に存在しています。あなた方の知っているギザのピラミッドから数キロ離れた地下にもギゼー知生体が残していった直径1キロほどのドームが存在しています。
 この核爆弾により地殻を破壊して海水や水を一気に対立勢力側の溶岩帯に流し込ませたのです。この核爆弾の爆発は指導者の予想に反して大規模な水蒸気爆発を起こさせてしまったのです。そのため破壊された場所にさらに海水が流れこみ、それにより次から次へと連続的な水蒸気爆発を起こさせてしまいました。そしてその爆発はやがてこの星の外側(地表)と内側(この惑星はどこにでもあるような空洞惑星で空洞内の地表)の中心付近の破砕帯に到達し、とてつもなく巨大な爆発を誘発し、ついにこの星を破壊させて無数の小惑星や岩塊としてしまったのでした。
さらに追い打ちをかけるように破壊者と言われる放浪惑星が破壊されたマローナ/フェイトン惑星の破片を軌道上に押し広げてしまったのです。この粉々に軌道上にばらまかれたのが今の小惑星帯です。
 単なる水蒸気爆発でなぜマローナ/フェイトン惑星がこんなに簡単に砕け散ったのでしょうか。その理由はこの惑星が卵の様な、ピンポン玉とも空洞()ともいえるような惑星だったからです。


 
マローナ/フェイトン惑星が破壊するときの情景が送られてきた。それを少し表現してみます。
ここは連続的に発生している水蒸気爆発現場から数千キロメートル離れた宇宙空港のある場所です。若い女性に赤ちゃんが生まれたばかりです。生まれたばかりの我が子を抱きしめる母親のなんと幸せな表情でしょうか。突然低いうなりのような「ゴー」といういう音と一緒に緩い揺れが襲ってきました。その音と揺れは断続的にうねりのように襲い次第に強くなっていきます。宇宙空港に駐機中の宇宙船に多くの人が駆けていきます。次々と乗用車(カヌーのような形)が空中に飛び立っていきます。突然ゴーゴーというすざまじい音と共に天に突き上げるような巨大な地震が襲ってきました。多くの宇宙船が離陸できずに地割れの中に、いや地割れが宇宙船に覆いかぶさるように天に突き上げていきます。そして瞬く間にマローナ/フェイトン惑星は分解していきました。そしてこの星の全ての人間は星の破壊と同時に全滅してしまったのです。

 

 
※この戦争に至った経緯と他民族との関係は第5回に掲載します。


 
(※マローナ/フェイトン惑星はなぜピンポン玉とも空洞ともいえる特別な形をしていたのかとの疑問に次のような回答があった。)

  この宇宙のすべての星は回転運動いわば自転が発生するとその中心部には回転と逆の渦の力が働くようになります。やがて星が大きく成長してくると星の重力は回転する渦の力に拮抗できなくなり中心部に小さな空洞が発生します。それは成長して大きな空洞を形成していきます。これには星にかかる重力や回転速度や岩石など物質の構成そして内部温度も強く影響しますがそれだけではありません。あなた方の地球でも毎年数センチ程度膨張しているのは観測結果から明らかなのですが、関心がない方は今でも地球の中心はドロドロに溶けていると信じています。このように説明するとあなた方はそれでは星の内部は地表とは逆向きに回転しているんですね。例えば地球は24時間で1回転しますが内部も逆向きに24時間で1回転しているんですね。と単純に考えるかもしれません。そうではないのです。この説明は相対的な説明なのです。内部は地表に引きずられるような形で逆向きの力が働く中で同方向(地表と空洞内の地表では同じ速度ではない)に回転しているといったほうがわかりやすいかもしれません。そのためこの逆向きの力による摩擦は表側と裏側の境界層を粉砕し、さらに熱を発生させていきますがあなた方が住んでいる地表を温めている熱のほとんどは太陽からの比較的冷たい放射線なのです。その放射線が地表と大気に衝突することで赤外線が生まれ、温かくしているのです。大気を温かくしているのは赤外線だけではありません。大気の組成と熱伝導も大きく影響しているのです。

おいかわ

マローナ/フェイトン惑星から地球へ/3つの物語(外伝 第4回)に続く