普段の生活の中で目の前のサングラスを少し外せば今まで見えなかったものがたくさん見えてきます。これについてはいずれ1章でお話しできればと思っています。
11 クリプトン原子のもう一つの役割
さらに話をすすめましょう。今まではクリプトン原子が魂とつながっていることについてお話しましたが、クリプトン原子がもう一つの役割を持っていることも話しておかなければなりません。
このクリプトン原子は集合意識とつながりのある全ての人間の視床下部中のクリプトン原子と協働していることなのです。
たとえばあなたが恋人に「結婚してほしい」と申し込んだとしたらその言葉は彼女の耳を通じて彼女の脳のネットワークに伝わります。そして彼女の脳内のクリプトン原子の電子群の振る舞いは、どんなに離れている人にも、全く面識のない人にでも、その脳内のクリプトン原子の電子群がテレパシーのように瞬時に送信し、集合意識としてつながりのあるすべての人間の脳のクリプトン原子の電子群に同じ振る舞いを起こすのです。それはテレビ放送の電波が全てのテレビ受像機につながっているように。ただ、その内容が見られるかどうかは、スイッチを入れてそのチャンネルに合わしたかどうかだけの違いだけなのです。そしてこの情報はビデオ機器のように記録として保存されるのです。ですから特殊な能力を持ち合わせていればいつでもどこでも世界中のあらゆる情報にあなた方は性別、年齢に関係なくアクセスすることは可能なのです。だから地球の歴史を地球人の個々の脳内にアクセスすることによりすべての地球の情報を収集している生命体(人間)も現実にいるのです。これは精神世界のネットワークシステムの一つです。そして魂と肉体を結んでいる絆でもあるのです。そして人間が生きている限り「私は彼との関係を知られたくないからそれだけは隠したい」と思っても自動的に送信されるのです。「隠したい」という考えも送信されるのです。特別な例外を除いては。
12 死とは魂と肉体をつなぐ脳内のクリプトン原子ネットワークの崩壊なのです。
人間は死んでクリプトン原子ネットワークが崩壊すると精神世界と人間を繋げていた精神ニューロン(視覚的に銀の糸のように見えるのは不思議なことだ)の糸は今度は精神世界の魂のほうに強く糸を伸ばし始め、精神ニューロンによる魂同士のネットワークを強めていきます。それは丁度、脳神経細胞の一部が事故や脳出血などの病気で死滅したときに神経突起が、失われてしまった外界との連絡を新たに取ろうとして別な細胞に突起を伸ばして情報を収集しようとする現象と似ています。
今まで人間と繋がっていた魂は、人間とのネットワークが崩壊したときから浄化の道を進みはじめます。(ここで項目項目ごとに若干異なる説明をとっているがそれはあなた方がその項目を理解するうえで最も良い言葉を使っているだけのことと思ってほしい。賢明な人は全て同じ説明であることがわかるでしょう。)
そのため魂として浄化していくのに不必要な部分である「念」はこの世に捨て去り、急速に集合的魂の方に進路をとっていきます。
しかも、精神世界では不必要な「人間であったころの自我(文頭図1の魂を取り囲む太い円の線で表している表皮)」は徐々にその星の集合的魂の存在する基盤(ここでは大海の中の海水として随所で説明してある)の中に溶け出してその基盤に人間だった頃の自我が記憶として記録されることになります。このことから物質世界に生きている人間はこの基盤にもつながっていることになり、既に亡くなったあらゆる人の過去とも情報交換ができるということになります。また、魂は人間だった頃の「魂の表皮」ともいうべき自我が薄れていき「表皮」のなくなった後に残る魂本体は魂の基盤に同化していくこととなるのです。
非常にエゴイストの強い人は「表皮」が厚くなかなか溶けていかないので「地獄のように非常に苦しい知的苦痛と孤立状態」に長期間とどまることになります。地獄とは個人としての自我が強いために心的現象圏のなかで魂として孤立状態に陥ることと理解してください。これは別な言葉で言い換えれば心的現象圏の波動に魂の波動が合わないということで、いつまでもいつまでも絶えることのないボクシングのジャブを受けているようなものと思ってくださっても間違いではありません。だから自殺や殺人などは個人としての強い自我のため死後もなかなか魂の基盤の中に溶け込むことができないでいることになるのです。
ここで一つ勘違いしないでもらいたいことがある。日本における大戦中の「特攻隊員」については比較的早い段階で浄化が行われました。その理由はその中身によるのです。「特攻隊員」は今、集合的魂の総意識としての使命を抱いてこの世に生を受けています。この現象はこれからも続いていくことでしょう。
この地球という素晴らしい世界が誤った方向に進んでいるため、その舵を永遠の存続の方向に舵を切らせるために集合意識がそう決めたのです。(※集合意識と集合的魂に大きな違いはありません。集合的魂の意識が集合意識です。あなたの意識は貴方そのものでしょうだから表現方法の違いだけです)
13 誕生とは脳内のクリプトン原子ネットワークが発生したことである。
誕生とは精神世界のニューロンの銀の糸が、物質世界の人間のとても素晴らしい男女の接合(※彼らは男女の交わりをなぜか接合と言っている)によって受精した卵子の情報をキャッチし、卵子が細胞分裂を開始し、生命として出発すると、その生命の脳に当たる部分に形成されたクリプトン原子に銀の糸が伸びてきてクリプトン原子ネットワークを形成して行きます。その誕生のメカニズムについて説明しましよう。
「生まれる」ということは集合意識の基盤(環境のようなもの)の中に同化していた魂が丁度水中に気泡が生じるように分離することから始まります(魂個々にも魂としての個別意識があるため、魂の基盤に同化しても個々の魂としての存在は保たれています)。この分離は魂自らの意志の場合もあれば集合意識の中で物質世界に赴いて何らかの行動を起こすような要請があった場合などもあるのです。
人間がセックスを行いその感情が頂点に達すると精神世界にも男女のクリプトン原子ネットワークを通じてその行為が伝達されます。これは肉体の感情ばかりでなく「気(カとも言われる)」の作用もあることを覚えておいてほしい。通常の場合、精子と卵子が結合して受精という形を取りはじめると精神世界の集合意識の中にこの事実と両親の子供に対する感情(子供を将来スケーターにしたい、世の中を助ける医者にしたいなど)が併せて連絡されるのです。すると集合的魂の中からそのような波動にあった魂が基盤から分離を始めます。いくつもいくつもそれは限りなく分離を始めます。それは女性の体内の卵子に向かって男性の無数の精子が突進していくのに似ています。そして分離をはじめた魂の一つが母親の体内にいる胎児との間に精神ニューロンをつないで、クリプトン原子ネットワークを構築していくのです。
ここであなた方は「卵子が受精した瞬間でなくて、その後母親の子宮内の胎児と精神ニューロンがつながりはじめてクリプトン原子ネットワークが構築される」ということは受精した瞬間には魂はそこにはないというのだろうか。と考えると思います。その通りです。魂は受精してから時が少したってから胎児と結ばれるのです。この期間はその惑星の波動も影響していますが、胎児に魂が宿った時(精神ニューロンがつながった時)が人間の誕生なのです。
これは受精してからどの位の時間が経過してからなのでしょうか。あなた方地球人の場合は概ね2週間以内です。受精直後ではありません。また、妊娠から子供の誕生まで2~3週間と短い星の人間の場合はもっと短くなるのは当然のことです。胎児に宿った魂は物質世界で生きていくために今度は物質世界のあらゆる外圧から自分を守るための「盾」が必要になってきます。そのため人間としての自我意識としての盾である「表皮」を徐々に出現させはじめます。母胎からこの世に誕生すると母胎内と比べて急速に外界の情報を収集し始めますが、それに伴って「表皮」も強くしっかりとしてきます。これが人間としての人格や知性の現れです。人格や知性は意識とは何の関係もないのです。しかし、それに伴って、生まれた崇高な目的や目標は次第に自我意識の中に潜在化していくことが多くなってきます。ここで大切なことは魂がこの世に生れた目的を達成させるために両親が子供にしてあげられることはなにかを学ぶ必要があります。これは「叡智」を持ってあなた方で考えなさい。世の中を見れば賢明なあなた方はよくわかると思います。
母胎内に魂が宿ることについて1つ付け加えることがあるとすれば、あなた方はいずれ発見することでしょうが性的結合の際に男性の副腎振動が母胎同様大きな役割を果たすということです。
これまでの説明はあなた方がかろうじて理解できる最大限の範囲での説明です。三次元だけしか認識できない生物がそのすべてを理解しようとしてもそれは不可能なことです。
身近な事例として、あなた方の外科手術に例えれば、人体が回復できないほど損傷した場合に脳の機能が損なわれないうちに全く同じ人体を複製(案外簡単にできるのです)し、損傷した体に繋がっている銀の糸(霊的ネットワーク)を新たに複製した肉体に繋ぎ変えることや、銀の糸(霊的ネットワーク)を肉体間で交換したり複合共存させることも真新しいことではないのです。
次回からは第三部、遺伝子(DNA)と魂の関係や進化についてお話しましょう。
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アルクトゥルスの風(人類の誕生と地球の未来)第一部 : アボリジニの歴史と文化1000万年の軌跡